皆さん自動車保険はどのように選んでいますか?
代理店経由で申し込み、ずっとそのまま継続しているという方も多いのではないでしょうか?
自動車保険は、車の型式や被保険者の年齢や運転歴、走行距離、車の運転をする可能性のある方の範囲、等級によって大きく変わってきます。
最近ほとんど車に乗らないのよね。もう少し保険料安くならないかしら
契約自動車保険によって、その事故率等のリスクに基づく計算方法が違うので、上記で述べた条件によってお安くなる自動車保険は変わってきます。
わたしの条件で安くなる自動車保険はどうやって探せばいいのかな?
最近では、『大人の自動車保険』などのように、若く経験の浅い年齢層以外の保険を比較的安くする自動車保険などが出てきていますが、他の条件によっても変わってきますので、見積もりしてみないと、どちらの自動車保険が安くなるかはなかなかわからないのが実態です。
最近ネット型の自動車保険がTVで宣伝しているけどどうなのかな
- ネット型の自動車保険は間に代理店を挟まないので、代理店手数料の分、保険料を安くすることができます。またインターネットで契約すればインターネット割引があったりする保険もあります。
- どこの自動車保険に契約するか以外にも、補償内容や特約の有無、運転者の年齢条件の設定等によっても保険料は変わってきますので、見直すことによって保険料を下げられる可能性があります。
- 自動車保険の一括見積もりサイトでは、氏名や住所、年齢、車種や車の状況、これまでの自動車保険料の加入状況等を入力すれば、複数社の自動車保険の見積もりを取ることができます。
- 同じように比較サイトでもいろいろな自動車保険の契約料を比較して検討できますし、補償内容によって、保険料がどのように変わってくるのかも、比較できるので、自分に最適な補償内容や特約やなどや付帯されるサービスを比較検討しながら見積もることが可能です。
ただ自分で保険を契約する場合には補償内容をよく読み確認して契約し、万が一の時の事故対応やレッカーサービスの有無等も確認して契約するようにしましょう。
この記事では元自動車保険の見積もり及び販売担当の私がポイントを解説していきます。
参考にしながら見積りしてみてはいかがでしょうか。
自動車保険の見積もり及び契約の際の注意点
特に注意が必要なのは以下の点です。
- 補償開始日をしっかり確認しよう。納車の日程が変更になった場合は、納車の日に補償開始されるように気をつけてください。
- 運転者の範囲に気をつけよう。契約で設定した以外の人が運転してしまうと、万が一の事故の時に補償が受けられなくなります。
- 補償内容をよく考えよう。不必要な特約や、家族の年齢が変わってきた時に、年齢の設定を見直せば安くすることができます。
- 節約を考える場合は、対人賠償責任保険、対物賠償責任保険はともに無制限で設定し、人身傷害補償保険も付帯することをお勧めします。それ以外の補償については、再検討してもいいでしょう。
以下では、補償内容について、そして、節約する場合のポイントについてご説明していきます。
補償内容の検討
対人賠償責任保険(無制限でつけましょう)
保険金額:無制限が基本
対人賠償責任保険とは、自動車を運転している際の事故などにより、相手にケガをさせたり死亡させてしまったりした場合に相手へ賠償するための保険です。相手が死亡してしまったり、重度の障害を負ったりした場合は数億円もの賠償責任を負うこともあります。
対人賠償責任保険の保険金額(保険会社から支払われる保険金の限度額)は高額な賠償に備えて無制限とするのが一般的です。
対物賠償責任保険(無制限でつけましょう)
保険金額:無制限が基本
対物賠償責任保険の保険金額も無制限とするのが一般的です。
対物賠償責任保険とは、事故等で他人の車両や家や塀、ガードレールなどを壊した場合に発生する法的賠償責任に対応する保険です。運転をあやまり店舗に車で突っ込んだ場合、店舗自体の修繕費用や壊した商品の弁償だけでなく、休業補償も発生する可能性があり、また事故相手が電車であった場合などで1億円以上の損害賠償責任が発生した事例もあります。
そうした高額な賠償責任に備えるために保険金額は無制限とすることをおすすめします。
人身傷害補償保険(なるべくつけましょう)
人身傷害補償保険は、自動車事故による自身や同乗者の方のケガの治療費(実費)や、後遺障害による逸失利益や介護料、精神的損害、働けない間の収入等を過失割合に関係なく補償する保険です。事故相手との示談交渉の終了を待たずに保険金を受け取れます。3000万円や5000万円を選択する人が多いです。
人身傷害補償保険には契約の車に搭乗中の自動車事故のみ補償するタイプと契約の車に乗っていないときの自動車事故も補償するタイプから選べる場合もありますが、後者の方が保険料は高くなります。こちらもご自身の状況によって、選択するのが良いでしょう。
家族で複数台の車を所有している場合、どれか1台で後者の契約をすれば家族も補償対象となるので、他の車の契約では前者のタイプに変更することで保険料を節約することができます。
搭乗者傷害保険
搭乗者傷害保険は、被保険自動車の事故で運転者や同乗者が死傷したとき、 怪我の程度により定額の保険金が支払われます。保険金の支払が早いのですぐにお金が必要な時に役立ちます。ただ、人身傷害補償保険で保険金額を上限として実際の損害額が支払れるので搭乗者傷害保険はつけない方も多くいます。
ご家族の生命保険等の契約状況を考慮して、搭乗者傷害保険の保険金額を抑えることも節約ポイントの一つです。
車両保険
車両保険とは自分の車の修理費等を補償する保険です。
節約を考える場合には、下記の5つを再検討してみるのも良いかと思います。
- つけるかつけないか
- 免責金額の検討
- 一般型かエコノミー型か
- 年齢条件の設定
- ファミリーバイク特約
車両保険をつけるかつけないか
自分の車に損害が生じ車両保険を使用すると等級が3等級下がります。修理費が少額の場合は車両保険を使用しないこともあります。
現在の等級や車の購入してからの年数、自動車ローンが残っているかどうかでつけるかつけないか検討すると良いでしょう
車両保険免責金額はどうするか
免責金額とは自己負担金額です。事故の際に修理費用から免責金額を引いた額が保険金として支払われます。全損時は自己負担額はありません。
免責金額が大きいほど事故時の自己負担額が大きくなりますが、保険料は安くなります。車両保険を使うと3等級下がってしまいますので、少額の場合は車両保険を使わないことも多いです。それも踏まえて考えましょう。
車両保険の「一般型」と「エコノミー型」
車をガードレールなどでこするなど自損事故や当て逃げが心配な方には補償範囲の広い「一般型」をおすすめしますが「一般型」は「エコノミー型」に比べて保険料が高めになりますので検討してみてもいいかもしれません。
車両保険の設定条件 運転者の年齢条件
運転者を限定する割引を付帯していない場合、記名被保険者の別居の未婚のお子様が運転中の事故は年齢条件にかかわらず補償されますので、記名被保険者の別居の未婚のお子様などの年齢を考慮して年齢条件を設定する必要はありません。(2022年現在)
バイク保険より、自動車保険のファミリーバイク特約のほうが保険料が安くなる場合があります
自動車保険をご契約されているお車があれば、その自動車保険にファミリーバイク特約をセットすることで、単独のバイク保険を契約するよりも、保険料を節約できる場合があります。1契約で何台でも補償されることが多いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
自動車保険の保険料は、等級、運転者の限定や年齢設定、車の走行距離等によって、大きく変わってきますし、選ぶ自動車保険によっても保険料が変わってきます。
一度、補償内容を見直したり、自動車保険を切り替えることで、家計を節約できるかもしれません。
参考にしてみてはいかがでしょうか。